バリュー平均法4年間の投資のまとめ

2021年11月よりバリュー平均法投資をスタートしてからもうすぐ4年になります。2025年11月までに1億円の利益を目指してスタートしましたが、結果は約半分の5,000万円台で終わりました。ここでいったん区切って大幅なポートフォリオ入替を行い、新たに第二期に入ろうと思っていますが、その前にこの4年間の投資結果を振り返ってみます。

手さぐりで実験しながら始めたバリュー平均法

もともとトレードは得意ではないのでチャートを見ない投資方法に興味がありました。今までスワップ投資、トラリピ、自動売買など数々の投資方法を研究して、安定的に稼げる方法はないものかと模索してきました。どの方法でも最大のネックだったのが何年かに一度やってくる急落。せっかく積み上げた利益も急落に耐え切れず、結局は利益を大きく減らしてしまう。これを何度も繰り返し、どうにか急落をしのげる方法はないのかと模索する中に急落にも強そうなバリュー平均法と出会い、可能性を感じたのが2021年夏ごろです。

それから何度もシミュレーションを繰り返し2021年11月、バリュー平均法による毎日投資を実践することにしました。当時バリュー平均法は、年に一度または季節に一度くらいの間隔で長期的に積み立てる手法として存在こそしていましたが、計算がややこしいこともありそれほどメジャーではありませんでした。

実践する中にパフォーマンスの手ごたえを実感

開始当初は毎日投資、暗号資産などは4時間足で実験していましたが、週足にしてもそれほどパフォーマンスは落ちないことが分かり、途中から1週間に一度の投資にしました。その中で、半自動売買の要素を取り入れてみたり、銘柄を入れ替えてみたり、バリューパスに変化を付けてみたりいろいろと実験を重ねる中に自分なりの結論、現在の投資方法に近づいてゆきました。

今振り返ると、結果的にチャートの頂点の位置から開始して、長期間の下落に巻き込まれたり、2024年の8月の急落、そして今年のトランプショックなど非常に貴重な急落の経験も積ませてもらうことができました。資金管理において実際のポジションを握ったまま下落につかまるのと、シミュレーション上の計算とでは、ジェットコースターに実際に乗っているのと、それを眺めているのと同じくらい違いがあります。この4年間で自分の急落耐性、資金感覚というものを体感できる良い経験ができました。

1億円の利益を目指していましたがやはり急落で動揺

結果は現在毎週公表しているとおり5,000万円ちょいという目標”1億円”の半分の結果で終わってしまってます。実は2024年8月の急落後に約半分の銘柄を決済してポジションを落としたことが大きく影響しています。もしそのままのポートフォリオで続けていれば2025年8月15日に108,495,280円になっているので無事に億りました!という結果を迎えていたはずです。

たしかに資金管理、メンタルは最重要項目として管理していたはずですが、それでもビビって決済していまったという現実はしっかりと受け止めるべきです。これを踏まえて、これからの資金管理に活かしてゆくことが更なる向上につながってゆくと思っています。うまくいかなかった経験の方が成長を大きくしてくれると信じて更なる精進と実験を重ねてゆきます。

結局はスワップ派であろうがトラップ派であろうがバリュー平均法であろうが、必ずやってくる急落時の自分との闘い、平生普段の時の欲との戦いで、余裕をもって自分を俯瞰的に見ながら資金管理を続けることが投資家として生き続けるために最も大事なことと思っています。

この4年間で決済した銘柄の確定益合計

2036 金先物2倍ETN ¥206,540
2040 NYダウ2倍ETN ¥230,952
BTC1 ビットコイン ¥2,714,744
BTC2 ビットコイン ¥3,580,590
ETH1 イーサリアム ¥2,736,988
ETH2 イーサリアム ¥4,246,483
LTC ライトコイン ¥141,491
XLM ステラルーメン ¥100,532
XRP リップル ¥961,035
ERX エネルギー2倍ETF ¥400,728
JNUG ジュニアゴールド2倍ETF ¥1,200,729
NUGT 金鉱株2倍ETF ¥1,120,058
SPXL S&P500 3倍ETF ¥2,304,139
TECL テクノロジー株3倍ETF ¥5,078,199
TNA 米国小型株3倍ETF ¥849,621
WEBL ダウジョーンズ3倍ETF ¥959,804
SOXL2 半導体3倍ETF ¥2,272,015
SOXL3 半導体3倍ETF ¥5,137,588
SOXL5 半導体3倍ETF ¥393,897
MXN メキシコペソ/円 ¥-686,861
MXN2 メキシコペソ/円 ¥24,720
USD 損益 ¥4,377,580
総合計で¥ 38,351,572
これがこの4年間で決済した銘柄の合計金額になります。USDの損益は現在持っているドルを146.88円で円換算したものになります。現在ドルは$455,086持っていて日本円に換算すると¥ 66,844,384になりますが、こちらはこれから投資して株価として反映されてゆくため今後の第二期のパフォーマンスにはあえてドルの利益分は加算しないことにします。

引き続き継続してゆく銘柄と8月までのパフォーマンス

SOXL1 投資額 3,448,858円  評価額 9,725,590円 282.0% (1,355日)
SOXL4 投資額 3,108,346円  評価額 9,708,380円 312.3% (805日)
SOXL6 投資額 2,815,339円  評価額 5,754,760円 204.4% (343日)
SOXL7 投資額 1,904,272円  評価額 3,051,392円 160.2% (217日)
TMF 投資額 8,203,752円  評価額 3,320,054円 40.5% (1,355日)
CURE 投資額 5,179,600円  評価額 4,661,367円 90.0% (1,242日)
1570 投資額 1,870,259円  評価額 3,982,300円 212.9% (1,380日)
2631 投資額 679,157円  評価額 1,575,067円 231.9% (1,367日)
MXN3 投資額 3,000,000円  評価額 3,773,150円 125.8% (343日)
MXN4 投資額 1,000,000円  評価額 1,104,332円 110.5% (105日)
MXN5 投資額 1,000,000円  評価額 1,148,755円 114.9% (99日)
MXN5 投資額 1,000,000円  評価額 1,089,629円 109.0% (98日)
ETH3 投資額 91,344円  評価額 89,257円 100.6% (14日)
BTC3 投資額 88,694円  評価額 89,233円 97.7% (14日)

新しく投資してゆく銘柄

これからは、出来高や動きから検討した結果、米国の個別株にレバレッジをかけた下記の銘柄を中心に投資してゆくことにしました。
PTIR グラナイトシェアーズ2倍ロング・パランティア・テクノロジーズ株デイリーETF
IONL グラナイトシェアーズ2倍ロング・イオンキュー株デイリーETF
AMDL グラナイトシェアーズ2倍ロング・アドバンスト・マイクロ・デバイシズ株デイリーETF
CRWL グラナイトシェアーズ2倍ロング・クラウドストライク・HD株デイリーETF
RDTL グラナイトシェアーズ2倍ロング・レディット株デイリーETF
CONL グラナイトシェアーズ2倍ロング・コインベース・グローバル株デイリーETF
NVDL グラナイトシェアーズ2倍ロング・エヌビディア株デイリーETF
DFEN Direxionデイリー・エアロスペース&ディフェンス株ブル3倍ETF
NFXL Direxionデイリー・ネットフリックス株ブル2倍ETF
それぞれバリューパスは$500/週です。

BTCETHは3本目のチャレンジになりますが、8月15日から¥30,000/週のバリューパスで走らせています。
メキシコペソは当初の予定では月100万円以上のスワップ状態を目指していましたが、ETFの本数を増やしたたためバリューパスを少し落として4本合わせて将来的に80万円/月ほどのスワップ状態に目標を落としました。
SOXL4は上下10%での半自動売買を継続し、SOXL6は手動の毎週投資に戻します。

次の目標はまた4年後2029年の年末

次の目標も今までと同じく4年後の2029年の年末にします。目標数字は今までの利益に積み重ねてトータルで1億円達成することです。これからの数年は、リセッションも濃厚で、今迄ほど米国株式のパフォーマンスが良い投資環境になるとは思えません。しかし、ボラティリティーは高くなりそうで、その分あと4年以内に継続合計で1億円という新たな目標を設定します。途中で達成した場合は状況をみながら一旦全決済するかもしれません。また、途中で銘柄の入れ替えを検討するかもしれません。

まずは気持ち新たにバリュー平均法第二期のスタートです。

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6 件のコメント

  1. 昨年秋頃からこのサイトを拝見し、バリュー平均法を勉強させて頂いております。
    一つの区切り、お疲れ様でした。

    答え難い事かと思いますが、
    24年8月の急落時に保有数を減らしてしまったために、以降の反発局面を十分に享受できなかった(それでも数年間で凄い利益ですが)との事ですが、
    1.待機資金が2倍から2.5倍の想定では不十分だった
    2.週あたりのバリューパスが大き過ぎた
    3.その他
    のどれか、または複合的な原因なのでしょうか?
    また、今後の改善点としては、例えばSOXLだとすると、
    SOXLの株価が◯ドルを超えたら、
    バリューパスを低くする
    ◯◯◯ドル分売ってひとまず現金を増やす
    等でしょうか。

    • ありがとうございます。私はもっとバリュー平均法を研究していきたいのでご意見は大変嬉しいです。

      24年8月の急落は本当に反省材料です。ついついSOXLの本数を増やしすぎていた。投資のボリューム自体が膨らみすぎていたというのが一番の原因です。
      改善点としては、総投資金額が膨らみそうになってきたら利益の出ている銘柄を決済して新たに始め直すというところでしょうか。
      売却が進んでくると一見投資金額が少なくなるのでついつい油断しがちですが、バリューパスは伸びていっているので急落時の購入が莫大になってしまうところが想定外でした。
      決済して新たに始めればバリューパスはぐっと小さくなるのでリスクは抑えられます。
      ただ、パフォーマンスだけで見れば長期間続ければ続けるほど利益は多くなってゆくので難しいところです。

  2. また、今後の銘柄についてですが、
    口を出して不躾ながら、個別株の2倍ブルは、更に維持が難しいのでは。
    というのも、恥ずかしながら自分自身テスラ2倍ブルTSLLにて25年2月くらいまでやっていて、パスが守れず含み損が過大になりほとんど売って一度逃げてしまいました。その後トランプ関税ショックで更に下げたので結果的には不幸中の幸いだったのですが。上で言う1と2の両方でした。
    個別株だと、ひとたび下がったまま、もう浮上せずがあり得るので怖いような気が。
    SPXLやTQQQとか指数連動の銘柄ですと、暴落しても、業績の下がった銘柄は定期的に入れ替えがなされて、そのうち上がるのかなと思いますが。ご推奨のSOXLも、個々の企業の興亡はあれど半導体業界自体は上下動あれど大丈夫そうかなと。
    個別株レバの利点と、保有のための工夫等があれば教えていただきたいです。

    • おっしゃる通りです。私もTSLL検討していましたし、実は、SMCLも候補にあげていたのですが、不正会計騒動で上場廃止の危機もあり採用をやめました。
      ただ、個別株レバは2倍でもかなり動きが大きいので決済益がけっこう取れるのではと思ってやってみました。
      それぞれのボリュームはそれほど大きくはしていません。
      もしリスクが大きいと思えば撤退します。

  3. このサイトを見るようになったきっかけは、
    他のサイトで「ドルコスト平均法より効率が良いバリュー平均法云々」という記事を読んで、それから更に検索してこのサイトを発見しました。

    バリュー平均法には有効性を感じていて、「安い時に買って、高い時に売る」を機械的に行えうるので、主流派であるドルコスト平均法よりもリターンが出そうだなと考えております。
    オルカン等の推移だったら、手間の割にドルコスト平均法と大差ないのでしょうけど、上下動の激しい銘柄で十分な余裕資金をもってすれば、かなりの利益が見込めそうだなと、過去の記事群を読んで思いました。
    書籍が出たら買いたいです。
    長文失礼しました。
    ありがとうございました。

    • ありがとうございます。コメントを書くのも勇気がいることだと思います。
      私ももっと研鑽してだれもが余裕で勝ち続けられるようになればいいと思っています。
      現在のところはSOXL+バリュー平均法が一番利益を伸ばせる方法だと思っています。

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