ここでは、実際にバリュー平均法でどのようにして買ってゆくのか、上昇時の購入シミュレーションとパフォーマンスをみてゆきたいと思います。また、同じ価格をドルコスト平均法で買った場合とどう違うのかもみてゆきます。価格はわかりやすいようにシンプルに次の価格で5回購入します。
- 4円
- 5円
- 7円
- 8円
- 10円
1回のバリューパスは100円とします。
目次
バリュー平均法での購入
1回目の購入
単価4円なので、100円になるように買うには、25口買えます。 購入額は100円です。
2回目の購入
単価は5円なので1回目の購入分の評価額は125円になっています。
バリューパスは毎回100円プラスされますので200円です。
200円−125円=75円が今回の購入額です。
単価は5円なので75÷5=15口買えます。
合計40口 購入金額合計は175円です。
3回目の購入
単価は7円なので今までの購入分の評価額は280円になっています。
バリューパスは毎回100円プラスされますので300円です。
300円−280円=20円が今回の購入額です。
単価は7円なので3口買えます。

買えるのは2口じゃないの? と思われるかもしれませんが、バリュー平均法は自由度が高く、購入数が多少予算を越えても大丈夫です。必ず切り捨てしないといけないことはありません。 端数は四捨五入でも切り上げでも大丈夫です。買い過ぎれば次回で自動的に調整されます。
合計43口 購入合計金額は196円です。
4回目の購入
単価は8円なので今までの購入分の評価額は344円になっています。
バリューパスは毎回100円プラスされますので400円です。
400円−344円=56円が今回の購入額です。
単価は8円なので7口買えます。
合計50口 購入金額合計は252円です。
5回目の購入
単価は10円なので今までの購入分の評価額は500円になっています。
バリューパスは毎回100円プラスされますので500円です。
バリューパスとちょうど同額になってしまいました。なので今回は買いません。
そのまま合計50口 購入金額は252円です。
- 投資金額:252円
- 評価額 :500円
- 収益 :248円
- 収益率 :98.4%
ドルコスト平均法での購入
全く同じ値動きを、1回100円でドルコスト平均法で買ってゆきます。
1回目の購入
単価4円なので、100円で買えるのは25口です。 購入額は100円です。
1回目の購入はバリュー平均法と同額になります。
2回目の購入
単価は5円なので100円で買えるのは20口です。 購入額は100円です。
3回目の購入
単価は7円なので100円で買えるのは14口です。 購入額は98円です。

バリュー平均法では、今回買えなかった分や、買いすぎてしまった分は次回に繰り越して清算されますが、ドルコスト平均法では1回1回が完結するので端数(2円分)の繰越はありません。
4回目の購入
単価は8円なので100円で買えるのは12口です。 購入額は98円です。
5回目の購入
単価は10円なので100円で買えるのは10口です。 購入額は100円です。
- 投資金額:494円
- 評価額 :810円
- 収益 :316円
- 収益率 :64.0%

上昇時のパフォーマンス
上昇時のパフォーマンスですが、収益率ではバリュー平均法が上回っていますが、収益の金額ではドルコスト方の方が上回っていることになります。
ちなみに最初に500円で50口を一括買いした場合は、収益率150%。収益額は300円で上昇相場の場合は最もパフォーマンスがあがります。

